親子〜おやじの子育て in Beijing〜

涙が一粒ポロッと・・・

4月です。
日本では入学式の季節です。
北京にも日本人学校があります。

ちん君の通う現地幼稚園でも、日本人小学校に入学する日本人のお友達4人が卒園しました。
ちん君は中国の小学校の国際部に入学するため、卒園は6月。小学校入学は9月。

ひとり、日本のお友達をみんな見送ったちん君の6歳の春です。

ちん君は、今日もいつものように、
朝、幼稚園の送迎車に乗り、夕方6時前に送迎車に乗って帰ってきました。
いつもと変わらぬ元気な顔で、声で家を出て、家に帰ってきました。
今日、幼稚園では仲のよかった4人の日本のお友達の中で、最後まで幼稚園に通っていた
女の子とのお別れがありました。明日からは誰もいません。

母ちゃんが聞きました。
「お友達の卒園、さみしくなかった?」

ちん君は、
「涙が一粒ポロッとこぼれた」
と言ったそうです。後で、母ちゃんから聞きました。

父ちゃんには、一言もそんなことを言わないちん君です。
父ちゃんは、家に帰ってきたちん君をいつものように
「今日は幼稚園楽しかったか?」
と言って迎えました。
ちん君はいつものように
「うん。楽しかったよ」。

その女の子からは、何かお別れのプレゼントをもらったようです。

家に戻ったちん君は、その女の子に電話をしました。
父ちゃんは横で聞いていました。

「プレゼントのシールありがとう」
・・・・・
「うん。小学校で勉強頑張ってね。勉強しないと、先生に追い出されるぞ」
・・・・・
「うん、うん、じゃ電話切るよ。またね、ばいばい」

父ちゃんが昔、昔そうであったように、
ちん君の6歳の春を、サクラの下で、小学校の体育館で、
お祝いしてあげたかったし、そのちん君の姿を見たかった。
実は、父ちゃんの心の中には、そんな思いがあります。

そして、ちん君の一生に一度の記念日を、
ちん君から、じいちゃん、ばあちゃんから
奪ってしまったような罪悪感がどこかにあります。

ちん君の思いを想像したとき、いろんな思いが重なって、
父ちゃんも心の中で、涙が一粒ポロッと・・・出てしまいました。

一番寂しいはずなのに、決してそんなそぶりを見せないちん君の姿に、
励まされたのは父ちゃんです。

何もかも覚悟の上で決めた北京ライフです。
現地の小学校国際部で学ぶことが、必ずちん君をたくましく大きくし、
それがよかったと思う日が必ず来ると信じて決めた選択です。

9月、君が小学校に入学するときは、
家族一緒に、一生に一度の記念日を、
ちん君の成長を喜び、
ちん君のこれからの人生を
祝いたいと願う父ちゃんです。

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